2026年2月9日
心を見守る経営。
企業や病院、福祉施設、スポーツ施設などのさまざまな施設で1日140万食を提供しているエームサービス株式会社。各企業の健康経営に欠かせない食の担い手としての知見を、自社の健康経営にも生かしており、「東京都スポーツ推進企業」のうち、特に先進的な取り組み等を行う、「東京都スポーツ推進モデル企業」に複数回選定されています。 環境の異なる事業所が全国に点在する同社で、自ら最高健康責任者(CHO=Chief Health Officer)として健康経営を推進する、代表取締役社長 小谷周さんに、従業員への健康施策や心のケアなどについてお話を伺いました。また、同社の従業員で管理栄養士として医療・福祉施設の運営支援に従事する福田由香さんには、体力測定の感想や会社で行われている健康関連のイベントについてお聞きしました。(※所属は取材当時)
■ インタビュー
代表取締役社長
小谷 周さん
■ インタビュー
HSS北関東事業部
福田 由香さん
小谷さん:当社は、食の提供を通じて、全国の企業や医療・福祉・スポーツ&エンターテインメント施設等をサポートする「食」のエキスパート企業で、グループで7,000人以上の管理栄養士・栄養士が在籍しており、専門性を生かしたサービスを展開しています。 食のサービスを担う企業として、安全・安心な食事を提供することはもちろん、お客様の施設環境に合わせた献立作成から食堂のレイアウト設計まで、幅広い面でトータルサポートを行っており、快適な食空間を演出しています。 またメニューのみならず召し上がった食事内容や栄養情報を「見える化」できる独自アプリの開発・提供など、食を通じてお客様やご利用者様が健康意識を向上いただけるような取り組みにも力を入れています。
小谷さん:当社オリジナルの健康支援活動「ヘルス+(plus)」は、部・事業部単位で行っており、所属の管理栄養士・栄養士が主体となって、各部・事業部の特性に応じた健康セミナーや運動イベントなどの取り組みを実施しています。 その基礎データとなる従業員の健康状態の分析は保健師が行い、分析結果を「ヘルスレポート」として各事業部へ共有しています。全社平均ではなく、より身近な結果を基にした健康セミナーや運動イベントだからこそ、自分ごととして考え取り組めるようになり、従業員の健康に対する意識改革を促しています。 「東京スポーツドック」に参加したのも、従業員に現在の自分の体力を把握してもらうのと同時に、健康意識の向上を図り、今後の健康イベントのアイデア発案にもつなげたい思いがあったからです。今回の体力測定を通じて運動不足を実感し、運動習慣を身につけたいという声も多く、従業員の健康意識向上につながったと感じています。
小谷さん:全国に事業所が点在しているため、全従業員が一堂に会する形で健康関連の社内イベントを開催することは現実的ではありません。そこで、集合を必要としない仕組みとして、アプリを活用したウォーキングイベントを積極的に実施しています。 一斉に歩数を競い合うというバーチャルで一体感を感じながら、リアルに歩くことによって健康増進が図れます。少しずつではありますが、健康診断の結果が全社的に改善してきました。 今回体力測定を対面で実施し社内コミュニケーションが活発になった点は大きな収穫でした。測定を終えた従業員が周囲に声をかけることで、自然な流れで参加者が増え、社内にポジティブな雰囲気が広がったと感じています。今後はオンラインと併せて、対面での健康イベントも積極的に取り入れたいと思います。
小谷さん:当社は、身体面だけでなくメンタル面の健康も、健康経営を推進するうえで重要な領域と考えています。社内の保健師が全国の事業所に在籍する従業員全員の心身をケアできるように、相談窓口の設置や従業員の家族も利用できるヘルスケアアプリを提供しています。 心身に不調の兆しがある従業員に対しては、コミュニケーションの工夫や産業医との連携を通じて、早期に不調を察知できる体制づくりに取り組んでいます。これらの取り組みをさらに発展させ、その知見を当社の食のサービスにも反映させることで、より多くの企業・団体様の健康づくりに貢献していけると確信しています。
福田さん:普段は自分自身の体力についてあまり気にすることがないので、良い機会だと思い参加しました。本格的な体力測定は学生時代以来です。特にスポーツなどはしていないのですが、日頃から意識して歩くようにはしているためか、ステップ台運動や反復横とびのスコアは平均より高めの結果が出ました。 一方で、握力が少し低いと判定され不安を覚えたのですが、健康運動指導で日常生活では問題ないと聞き安心しました。指導では他に、「体組成計で測定された筋肉量は年齢を重ねてもキープしたほうがよい」、「職場でとっさの動きに対応するには柔軟性が大切でお風呂上がりのストレッチが効果的」、といったアドバイスを受けました。 参考になりますし、自分の体力について向き合うきっかけになりました。事業所でも、時間や場所を選ばない簡易的な測定や、ごく簡単な運動イベントなどが企画されたら、より健康や体力づくりについて興味が湧くかもしれません。
福田さん:アプリを使ったウォーキングイベントに加えて、事業部のメンバーが実際に集まって一緒にウォーキングを楽しむ催しにも参加しました。イベントを通して、歩くだけでも楽しみながら体力づくりができることに気づけたように思います。 普段は管理栄養士として食から利用者様の健康を考える立場にありますが、事業部の健康セミナーでは、貧血のチェック後に貧血予防に効果のある献立を考えて提案するイベントが開かれたこともあります。 鉄分の多い食材を使った料理を考えるなど、健全な食の提案にもつながる有意義な経験ができました。また、様々な健康関連の社内配信があり、メンタルヘルスの情報がとても参考になりました。保健師による相談窓口やフォローについても、とても安心感があり心強いです。
専門の測定器を用いて血管年齢を測定。実年齢との比較により現在の健康状態をより直感的に把握でき、運動や食生活など日頃の習慣を見直す良いきっかけとなりました。
ステップ台を使った上下運動を6分間実施。開始直後は余裕を見せていた参加者も、時間の経過とともに息が上がり、測定を通じて自身の体力や持久力を実感する様子が見られました。
本社所在地:〒107-0052 東京都港区赤坂二丁目23番1号
アークヒルズ フロントタワー
設立:1976(昭和51)年5月6日
従業員数:44,059名(連結)(2025年3月末日現在)
事業内容:
企業(オフィス・工場・寮など)、病院・社会福祉施設、会議・研修施設・保養所、学校・学生寮、スポーツ・エンターテインメント施設、職域食堂・ホテル内飲食施設などにおけるフード及びサポートサービス、オフィスコーヒー、給茶機・ウォーターサービス、飲料ケータリング、飲食施設設計サポート、清掃、施設管理などのトータルサービス
健康経営への取り組み:
従業員の健康を経営課題と捉え、2018年4月1日に「健康宣言」を制定し、2025年10月1日、エームサービスグループ全体の「健康宣言」として改定した。社長自ら健康経営責任者を務め、管理栄養士・栄養士など専門スタッフと連携した健康支援や、食を通じた取り組みが評価され、「東京都スポーツ推進企業」から選ばれる「東京都スポーツ推進モデル企業」に複数回選定された。従業員の健康意識を高め、安心して働ける環境づくりを推進している。
東京都 スポーツ推進本部
スポーツ総合推進部 スポーツ課
電話 03-5320-7847