「障害者のスポーツに関する意識調査」の結果について

2025年3月28日

東京都では、都内に居住する7歳以上の障害のある方のスポーツに関する意識を調査し、「『未来の東京』戦略」(令和3年3月策定)に達成指標として掲げる「障害のある都民(18歳以上)の週に1日以上のスポーツ実施率(2030年までに50%)」の達成状況等を把握することを目的として、「障害者のスポーツに関する意識調査」を実施しました。この度、下記のとおり、調査結果をとりまとめましたので、お知らせします。

本調査結果を参考として、障害特性やスポーツへの取組状況等に応じた施策を多面的に展開し、パラスポーツの振興に取り組んでまいります。

1 調査の概要

(1) 調査方法

無記名式のインターネット調査(手帳保持者の割合等により障害種別毎に回収目標数を設定)

(2) 調査対象

インターネット市場でモニター登録している方のうち、以下に該当する方

・都内に居住する障害者(7歳以上)
※回答者は本人あるいは同居する家族

(3) 調査期間/回収数

令和6年11月15日~12月1日/3,059人

2 調査結果の主なポイント

週に1日以上スポーツや運動を実施した人(18歳以上)は46.6%
スポーツや運動を実施していない人(18歳以上)は36.3%

■この1年間のスポーツ・運動の実施頻度(18歳以上2,769人の回答)
「週に1日以上実施」46.6%、「週に1日未満実施」13.3%、
「実施しているが頻度不明」3.9%、「実施していない」36.3%

■この1年間のスポーツ・運動の実施頻度(7~17歳290人の回答)
「週に1日以上実施」55.5%、「週に1日未満実施」16.2%、
「実施しているが頻度不明」2.8%、「実施していない」25.5%

【「障害種別」等で集計した、週に1日以上のスポーツ・運動の実施者】
障害種別 (18歳以上) (7~17歳)
①視覚障害 55.1% 88.2%
②聴覚・平衡機能障害 53.9% 62.5%
③音声・言語・そしゃく機能障害 51.5% 60.0%
④内部障害 51.2% 70.0%
⑤肢体不自由 46.6% 55.7%
⑥精神障害 43.1% 54.9%
⑦知的障害 40.2% 52.4%
障害発生時の年齢別 (18歳以上) (7~17歳)
①出生時 54.4% 57.0%
②中途障害 44.1% 53.8%
就業状況別 (18歳以上)
①仕事をしている 54.7%
②福祉的就労をしている 46.5%
③仕事をしていない 39.5%

(以下、18歳以上の数値を記載)

身近な場所において、健康・体力づくり等を目的に運動を実施した人が増加

■実施場所(上位5位まで)(18歳以上のスポーツ実施者1,764人の回答、複数回答)
①「道路や遊歩道」46.5%(前年調査より10.5ポイント減少)
②「自宅」38.2%(前年調査より2.9ポイント減少)
③「広場や公園」30.6%(前年調査より1.5ポイント増加)
④「民間のスポーツ施設」14.6%(前年調査より1.4ポイント増加)
⑤「公共のスポーツ施設(障害者専用施設以外)」9.6%(前年調査より0.4ポイント減少)

■スポーツ・運動を実施する理由(上位5位まで)(18歳以上のスポーツ実施者1,764人の回答、複数回答)
①「健康・体力づくりのため」61.7%(前年調査より11.1ポイント減少)
②「運動不足解消のため」46.9%(前年調査より7.0ポイント減少)
③「楽しみや気晴らしのため」36.3%(前年調査より3.8ポイント減少)
④「リハビリテーションや医療・治療のため」15.2%(前年調査より2.7ポイント減少)
⑤「精神の修養や訓練のため(心をきたえるため)」13.6%(前年調査より2.9ポイント増加)

■実施種目(上位5位まで)(18歳以上のスポーツ実施者1,764人の回答、複数回答)
①「ウォーキング、散歩」69.4%(前年調査より11.1ポイント減少)
②「体操」23.9%(前年調査より0.5ポイント減少)
③「室内運動器具を用いる運動」14.3%(前年調査より0.5ポイント増加)
④「水泳・遊泳」9.1%(前年調査と同様)
⑤「陸上競技」8.3%(前年調査より2.9ポイント増加)

■一緒に実施する人(上位5位まで)(18歳以上のスポーツ実施者1,764人の回答、複数回答)
①「一人」55.1%(前年調査より7.1ポイント減少)
②「家族」35.5%(前年調査より3.0ポイント増加)
③「福祉施設の職員・仲間」14.9%(前年調査より6.8ポイント増加)
④「障害がある人のサークル・障害者スポーツサークル等の仲間」9.8%(前年調査より6.2ポイント増加)
⑤「その他の友人・知人」7.7%(前年調査より1.2ポイント増加)

■スポーツ・運動を実施しない理由(上位5位まで)(18歳以上のスポーツ非実施者1,005人の回答、複数回答)
①「活動したいと思わない」55.9%(前年調査より3.0ポイント減少)
②「医師に止められており、身体的にできない」12.4%(前年調査より0.3ポイント増加)
③「金銭的な余裕がない」10.1%(前年調査より0.3ポイント減少)
④「自分に合ったスポーツや運動の情報がない」7.4%(前年調査と同様)
⑤「どのくらい体を動かしたらよいかわからない」6.7%(前年調査より0.1ポイント減少)

スポーツや運動に関心がない人が全体の約3分の1(34.0%)(前年調査より0.2ポイント増加)

■現在のスポーツ・運動への取組(18歳以上2,769人の回答)
①「スポーツや運動に関心はない」34.0%(前年調査より0.2ポイント増加)
②「スポーツや運動を行いたいと思うができない」23.5%(前年調査より0.4ポイント減少)
③「スポーツや運動を行っているが、もっと行いたい」21.4%(前年調査より3.8ポイント増加)
④「スポーツや運動を行っており、満足している」21.1%(前年調査より3.6ポイント減少)

スポーツや運動を行う際に必要と考える支援は様々

■スポーツ・運動の実施に必要と考える支援(上位5位まで)(18歳以上2,769人の回答、複数回答)
①「障害にあわせた教室やプログラム」14.6%
②「会場までの送迎」13.5%
③「交通機関(電車やバス)やまちのバリアフリー化」11.3%
④「適切な指導者やコーチ、トレーナー」10.3%
⑤「スタジアム、体育館などの建物や設備のバリアフリー化」9.6%

この1年間にスポーツを現地観戦した人は17.5%

■この1年間スポーツの観戦経験(18歳以上2,769人の回答、複数回答)
①「テレビ・ラジオ・インターネット配信等で観戦した」48.1%
②「観戦していない」31.0%
③「スタジアム・体育館・沿道などで実際に観戦した」17.5%
④「わからない」12.5%

この1年間に何らかのスポーツを支える活動に関わった人は25.3%

■この1年間に関わったスポーツを支える活動(上位5位まで)(18歳以上2,769人の回答、複数回答)
①「スポーツイベントでの募金やオークションなどのチャリティ活動」6.6%
②「スポーツ活動などの運営や支援(クラブ、スポーツ団体等の定期的な活動)」6.4%
③「スポーツ団体・選手への寄付・クラウドファンディング等の参加」6.2%
④「わからない」10.3%
⑤「活動していない」64.4%

令和6年度意識調査報告書

問合せ先

生活文化スポーツ局 スポーツ総合推進部 パラスポーツ課
電話:03-5320-6286