東京アスリート認定選手・インタビュー(59)
ラグビー 平野優芽選手、塩崎優衣選手

平野優芽選手、塩崎優衣選手の写真1

インタビュー動画はこちら

【プロフィール】

(左) 平野 優芽(ひらの ゆめ)
2000年3月15日生まれ 日本体育大学ラグビー部女子 所属・女子セブンズ日本代表
東京アスリート認定選手(平成28年度)
平野選手は父と祖父の影響でラグビーを始め、小学生のころから地元杉並のラグビースクールに所属し、同世代の選手と切磋琢磨をしてきた。
2021年 アジアラグビーセブンズシリーズドバイ大会 優勝
2021年 東京2020オリンピック競技大会7人制ラグビー女子 出場
2019年 第30回 ユニバーシアード夏季競技大会 2019 金メダル
2018年 第18回アジア競技大会 金メダル

(右) 塩崎 優衣(しおざき ゆい)
1998年3月31日生まれ 東京山九フェニックス所属
東京アスリート認定選手(平成28年度・29年度・令和3年度)
父の影響でラグビーを始め、小学校時代に父の転勤の影響で岡山から東京に転校し、平野選手と同じラグビースクールで活動。
2017年 女子ラグビーワールドカップ2017アイルランド大会 出場

~ラグビーの魅力について~

平野優芽選手の写真

平野「コンタクトスポーツであることがラグビーの一番の魅力だと思います。仲間のために体を張ったり、ミスを仲間がカバーしてくれたり、思いやりが表れるスポーツです。特に15人制は7人制と比べてコンタクトが多く、ラグビーらしい場面がたくさん見られます。一方7人制はスピーディーなゲーム展開が魅力です。試合時間は短いですが、1人1人の守るスペースや走るスペースが15人制に比べて広いので大変です。」

塩崎「7人制と15人制では役割が大きく変わります。今、私は15人制の大会中で、スクラムの最前線で体を張るポジションなのですが、7人制が終わってから体重を3~4キロ近く増やしました。どこのポジションをやるかで鍛え方が少し変わるので、ご飯もこまめにいっぱい食べたり、プロテイン飲んだり、体作りが結構大変です。」

~東京2020大会に出場して~

平野「東京オリンピックに出場することは小さい頃からの目標だったので、出場できたのは素直に嬉しかったです。でもメダル獲得を目標にやってきたので、悔しさがすごく残る大会になりました。結果で恩返ししたいという気持ちがあるので、3年後のパリオリンピックでメダルを獲得して、この悔しさを晴らしたいです。」

~これからの目標・目標とする人~

塩崎「私の今の目標は、所属している東京山九フェニックスで結果を残すことです。以前、15人制の代表メンバーとしてワールドカップに出ましたが、世界の壁は大きくて強くて。また代表として活躍できるのが一番のゴールにはなると思いますが、そのためにもまずは世界大会で得たものを持ち帰って、自分の所属するチームで結果を出したいです。」

塩崎「私が憧れている選手は、昔同じチームでプレーしていた横尾千里選手です。私が東京山九フェニックスに入ったのが高校の頃で、その頃からずっと一緒にやっていました。愛される人柄で、惜しまずに自分の体を張って、最初から最後まで100%の熱量でプレーし続ける千里さんは一生尊敬する人です。 」

平野「目標としている選手は、7人制のニュージーランドの女子代表選手で、タイラ・ネイサン・ウォン選手です。実際、対戦したこともあります。小柄な選手ですが、一つ一つのスキルがすごくて、スピードもあって。同じポジションの選手でもあるので、その選手が目標です。 」

~お互いへのメッセージ~

平野「私とはポジションが違いますが、優衣ちゃん(塩崎選手)は何でもできるマルチなプレーヤーで、見習うべきプレーがたくさんあります。
小学校時代に同じチームで、その後チームが離れてからは敵の機会も多かったですが、国体とかに一緒に出て、やっぱり同じチームで一緒にラグビーしたい存在です。」

塩崎「小さい頃から知っている優芽(平野選手)が、大成長して、今や代表として活躍し続けていて、いつの間にか大きな存在になっています。昔、国体に一緒に出たときは予選で負けちゃいましたが、本当に一緒にプレーしやすかったし、一緒に勝てた試合はすごく楽しかったです。今は環境も全然違うし、7人制では敵なことが多いけど、また一緒にできる日を楽しみにしながら、お互い体に気をつけて頑張っていきましょう。」

~東京アスリート認定選手へのメッセージ~

平野「私も東京をはじめ色んな方々のご支援、ご声援のおかげでここまで来ることができたと思っています。ありきたりな言葉ですが、ずっとその目標に向かって頑張っていれば、結果がついてくると思いますし、私も実際に、目標としていた東京オリンピックの舞台にも立てました。大きな目標を立てて、それに向かって楽しみながら頑張っていけたら、その目標も絶対叶うと私は思っています。」

~応援してくれている方へ~

塩崎優衣選手の写真

塩崎「いつもたくさんのご支援や応援、すごく感謝しています。みなさんの支えがなければ、こんな充実した環境でラグビーをできていないと思うので、小さなことにも感謝を忘れずに、これからも日々成長できるように頑張っていけたらなと思います。」

平野「東京オリンピックでは結果を残すことができませんでしたが、応援してくださる方々への恩返しは結果だと思っているので、パリオリンピックではしっかりとメダル獲得して皆さんに恩返しができるようにしたいです。
また私たちのラグビーを見て、ラグビーをやりたいと思ってくれる子供たちや女の子が増えるよう、見ていて面白いラグビーができるよう、頑張っていきたいです。」

幼いころからラグビーに汗を流してきた二人。2019年にはラグビーワールドカップ2019日本大会が開催されるなど、日本国内でラグビーへの注目度が高まる中、女子ラグビーを背負う二人の活躍に注目していきたい。