東京都
令和6年度

イベントレポート(後期)

eパラスポーツ交流会が2025年1月10日(金)に開催されました。昨年10月に続いて2回目となる今回は、東京ビッグサイト(南1・2ホール)で開催された「東京eスポーツフェスタ2025」のイベント内のブース出展という形式で実施しました。
「東京eスポーツフェスタ2025」は、eスポーツの普及と関連産業の振興を目的として、eスポーツの競技大会と関連産業展示会等で構成するイベントで、当日はeパラスポーツブースにもeスポーツに興味のある多くの方々に足をお運びいただきました。

≪13:00~オープニングトークショー≫

13時開始のステージイベントでは、サッカー解説者の松木 安太郎さんと、昨年10月の交流会に引き続き、熊本からオンラインで出演した寝たきり芸人のあそどっぐさんをゲストにお招きしました。また、今回もeパラスポーツで使用しているゲームソフトを開発されているUDe-スポーツ協会の園田大輔さんをお迎えし、オープニングのトークショーを実施しました。

(トークショーの様子)

トークショーでは早速、ゲストの松木安太郎さんがあそどっぐさんと太鼓演武で対戦。あそどっぐさんが「絶対に負けられない戦いが始まります」と言うと、松木さんも「どこかで聞いたことがあるセリフだなあ」と答え会場を盛り上げていました。

対戦前には園田さんからゲームと操作方法の説明を受け、対戦を開始しました。

初めてeパラスポーツを体験した松木さんは「ゲーム自体の操作はとても簡単ですが、慣れてきたところで違う色が出てきてびっくりしました。昔、車いすサッカーの1日体験をする機会があり、その時に重度の障害をお持ちの方が顎で車いすを操作しているのを見て、すごいなと逆に元気をもらいました。eパラスポーツはシンプルな操作で、障害のある方にとっても何かをはじめる入口として参加しやすいなと感じました。今回実際にeパラスポーツを体験してみて、やっている皆さんが笑顔になり、非常に参加しやすい内容でとても良いですね。」とコメント。また作業療法士でもある園田さんからは「施設利用者の方はなかなか他の施設との交流の機会がない、特に新型コロナ禍の際は難しかった状況でした。 そんな中で、eスポーツは誰もが簡単に始められて、オンラインを通してすぐに交流ができるというところが魅力と思います。」とコメントされました。

あそどっぐさんは普段「ボタンの多いゲームに関しては、口でジョイスティック、手の指や足の指で操作することもあり、さらに目を使った視線入力など全身を駆使してプレーしている」そうです。

eパラスポーツでは、障害の種別や程度に関わらずプレーができるように様々な用途にあわせて開発されたコントローラーがあり、さらにオンライン対戦を通して離れた方々とも簡単につながれるという魅力を伝えてました。

≪13:30~施設・会場交流オンライン対戦≫

トークショーの後は、会場の東京ビッグサイトとeパラスポーツ事業に参加した都内5カ所の障害者支援施設、そして引き続き熊本から参加のあそどっぐさんの合計7カ所をオンラインで繋いで「eパラスポーツ交流会」を実施しました。参加した5施設の利用者の皆様は、この日のために作戦を練り、練習を重ねて参加です!

各施設の紹介が始まると、会場の大型モニターに施設の皆様の姿が映り、プレーする人も応援する人も気合十分な様子でした。交流会の種目は、「縄跳び・太鼓演武・アニマルリレー」の順で3種目行いました。会場ではゲストの松木さんのほか、会場に来場された方の中からも参加者を募り、会場と参加施設が一体となって大変盛り上がりました。

≪会場の様子 東京ビッグサイト≫

ボタン操作が困難な人が利用する「ほっぺタッチスイッチ」を試す松木さん

各施設の様子

実況のジョンソン・ぴえ~るさんが施設の名前を紹介するたび、施設の皆さんも大盛り上がり、その様子が会場の大型スクリーンに映し出され、参加施設の熱気が伝わってきました。ゲストの松木さんとの掛け合いもばっちりで、会場を笑いの渦に包んでいました。

竹の塚あかしあの杜

小豆沢福祉園

江古田の森

島田療育センター

第二若駒の家

≪最終順位発表≫

参加5施設の最終順位は以下の結果となりました。

  • 1位 第二若駒の家
  • 2位 小豆沢福祉園
  • 3位 竹の塚あかしあの杜
  • 4位 江古田の森
  • 5位 島田療育センター

プレー中の真剣な表情や、応援する方々の楽しんでいる姿を見て、参加された皆さんそれぞれに一体感や達成感を感じていただけました。また、施設にいながらでもオンラインを通してeパラスポーツで交流することができ、障害のあるなしに関わらず、みんなで楽しむことができて大変意義な大会となりました。

各施設には、今までの練習と交流会の健闘を称えて、メダル・表彰状と参加賞が後日届けられました。

≪福祉器具展示コーナー≫

eパラスポーツで使用している福祉器具の展示コーナーを設置しました。実際のコントローラーやボタンスイッチなど、さまざまな仕様で開発された器具を展示し、多くの方に見学いただきました。

≪eパラスポーツ体験コーナー≫

eパラスポーツ体験コーナーでは、eスポーツフェスタ来場者に徒競走や太鼓演武などeパラスポーツを気軽に体験いただき、多くの方に触れてもらう機会となりました。
来場者の皆さんも、ゲームの記録更新に挑戦し大いに盛り上がりました。
ご来場のお客様からは、「操作が簡単でもいい全身運動になりますね。」「インドから視察にきていますが、今後海外の障害者との対戦にも広まることを期待します。」などのお声をいただきました。

≪デフスポーツコーナー≫

2025年11月に東京にて開催される聴覚障害者のための総合競技世界大会「デフリンピック」が開催されます。その告知案内のパネルを会場に設置しました。

≪ゆりーとグリーティング≫

東京都スポーツ推進大使のゆりーとが会場に駆けつけて、記念撮影など本事業のイベントを盛り上げてくれました!