緊急時の対応地震や火災など緊急時には、障害者は状況の把握が遅れたり、自力で避難できなかったりするので、事前にどのような対応が必要か確認しておきましょう。
普段からどのような障害の人が施設を利用しているか、把握しておくことが大切です。その上で、緊急の際に障害に応じた対応を行えるよう準備しましょう。


緊急時はスタッフだけでなく、周囲の人との協力が不可欠です。
●【鹿児島県障害者自立交流センター】
障害者に対する緊急時の対応についてのポスターを掲示し、周囲への理解促進を進めています。
緊急時の対応ポスターを貼り注意を喚起(鹿児島県障害者自立交流センター)
定期的に行う避難訓練の際に、障害のある利用者も設定して、どのように避難誘導を行えば良いのか、日頃からシミュレーションしておきましょう。あらゆる状況を想定しておけば、万が一のときに慌てずに対応できます。
非常階段だけではなく、避難用スロープを設置すれば車いす使用者でも避難できます。
聴覚障害者は、非常用サイレンを聞くことができません。点滅ランプのある非常灯を使用すると、聴覚障害者にも非常事態であることが伝達できます。

施設の中にある車いすを、緊急時に活用できるようにしましょう。肢体不自由者(立位)の場合、移動が困難なこともあるので、車いすに乗って避難させることも考えましょう。