第1編第3章基本理念・目標―59――59―▼東京2020大会を契機としたスポーツ気運の高まりなど、スポーツの実施率は着実に上昇してきました。今後、スポーツの質に目を向け、一人ひとりのウェルビーイング向上を実現していくことが求められます。また、大会を通じてバージョンアップした東京のスポーツインフラなど、ハード、ソフト両面にわたる取組がもたらしたレガシーを、都市に根付かせていくことが重要です。国際大会をはじめとしたスポーツイベントの開催により、東京に様々な価値を生み出していきます。コロナ禍の影響により運動離れが進んだ子供のスポーツを推進する必要があります。高齢者や女性、障害のある人など、全ての人が分け隔てなくスポーツを楽しめる社会の実現が重要です。高齢化や部活動の地域連携・地域移行などを捉え、スポーツを支える担い手の確保を進める必要があります。スポーツイベントや施設運営の面から熱中症の予防など、安全・安心な環境整備が必要です。日々進歩するデジタル技術等を活用し、誰もがスポーツに親しめる環境整備や競技力の向上を図ります。スポーツを通じて明るい未来の東京を実現するための、本計画の根幹となる考え方を、基本理念として掲げます。基本理念の下、将来目指す「スポーツフィールド・東京」の姿を、4つのビジョンとして示します。基本理念及びビジョンの実現に向け、解決すべき社会課題の視点で分類した4つの政策の柱を設定します。政策の柱ごとに、取組の方向性を3つの施策にまとめ、具体的な取組を記載します。上記の政策の柱や施策を横断して取り組むべきテーマを、6つの重点政策テーマとして設定し、プロジェクトにより推進します。基本理念や目標設定の考え方計画の体系について東京2020大会のレガシーをスポーツ振興や都市発展につなげていく深刻化する社会課題への対応や、技術の進展を踏まえ政策を強化する
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