東京都スポーツ推進総合計画
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―3―⃝2021年、新型コロナウイルスとの闘いの中、1年の延期を経て開催された東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会は、世界中に勇気と感動を届けることができました。大会の開催を通じて、スポーツの気運や共生社会への関心が高まり、スポーツインフラのバージョンアップをはじめ、東京に多様なレガシーを遺しています。⃝大会後、GRAND CYCLETOKYO、東京レガシーハーフマラソンといった新たなスポーツイベントも生まれました。アーバンスポーツへの関心が高まり、多彩なスポーツやレクリエーションが広まって、楽しさや喜びを味わうことの大切さが多くの方々に認識されてきています。スポーツフィールド・東京は、進化を続けます。⃝少子高齢化や気候変動、デジタル化の進展など、スポーツを取り巻く環境も日々変化しています。新たな「東京都スポーツ推進総合計画」は、こうした変化を捉えながら、これからのスポーツ政策の方向性を示すものとして策定しました。⃝様々な取組を皆様と進めてきたことで、都⺠のスポーツ実施率は着実に向上しています。これからは、スポーツの質にも目を向け、⼀人ひとりのウェルビーイングを高めることを、本計画の理念に掲げました。⃝また、応援は選手に力を与え、自らの活力にもつながります。スポーツへの参画方法として位置付けてきた「する」「みる」「支える」に「応援する」を加え、⼀人ひとりに合ったスポーツへの関わりを促し、都⺠の皆様の暮らしを豊かにする施策を展開します。⃝令和7(2025)年には、東京2025世界陸上と東京2025デフリンピックが開催されます。この2つの大会は、都⺠のスポーツへの関心を⼀層高める絶好の機会です。都⺠や企業、関係団体等の皆様のご理解とご協力の下で本計画を着実に前へ進め、東京を誰もがスポーツを楽しむ、世界に誇れるスポーツ拠点へと発展させてまいります。令和7(2025)年3月東京都知事「東京都スポーツ推進総合計画」の改定にあたって

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