第1編0▼▼4第1章東京におけるスポーツの推進スポーツの効用・効果*1 「統計からみた我が国の高齢者」(2024年9月、総務省)*2 「第164回労働政策審議会安全衛生分科会資料2-1『高年齢労働者の労働災害防止対策について』」(2024年7月、厚生労働省)―27―(2)共生社会の実現53.552.643.239.834.531.730.924.816.712.510.01.20.755.354.8第1章東京におけるスポーツの推進>4スポーツの効用・効果>(2)共生社会の実現生きがい(喜びや楽しみ)を感じる時働く高齢者は年々増加している⼀方*1、仕事中の事故で死亡又は4日以上休むけがをした60歳以上の高齢者は、令和5(2023)年に3万9,702人と過去最多*2となりました。また、60歳以上の労働者の労働災害を種類別にみると、令和5(2023)年では、「転倒」が最も多い40%を占めました*2。こうしたことから、身体活動による運動機能の低下抑止のための対策が重要です。さらに、身体活動は、認知症(アルツハイマー病を含む。)の発症及び認知機能の低下の抑制にも効果があると言われています。加えて、内閣府の調査では、高齢者の半数以上が「趣味やスポーツに熱中している時」に生きがいを感じると回答しています。スポーツは、仲間づくりや地域コミュニティ形成にも寄与しています。令和10(2028)年の第39回ねんりんピックの東京開催を契機に、区市町村と⼀層連携し、高齢者の健康保持・増進、社会参加、生きがいの高揚を図る取組を充実させ、⻑寿社会を形成していくことが重要です。高齢者にとってスポーツは、健康維持や仲間づくり、地域のコミュニティ形成につながる高齢者とスポーツ1020304050(%)60孫など家族との団らんの時おいしい物を食べている時趣味やスポーツに熱中している時友人や知人と食事、雑談している時テレビを見たり、ラジオを聞いている時旅行に行っている時夫婦団らんの時他人から感謝された時仕事に打ち込んでいる時収入があった時勉強や教養などに身を入れている時社会奉仕や地域活動をしている時若い世代と交流している時その他わからない・無回答図表出典:「高齢者の日常生活・地域社会への参加に関する調査」(2021年、内閣府)を基に作成
元のページ ../index.html#27