東京都スポーツ推進総合計画
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第2編第1章目標達成に向けた施策展開柱ごとの施策・取組▼▼2障害のある人のスポーツ実施には、障害特性に配慮して指導・サポートできる人材が不可欠で、多くの担い手が必要です。一方でパラスポーツ指導員資格を有していても経験不足等の理由で活動頻度が低い人もいます。また、医療・福祉など障害のある人に身近な分野の人材を担い手として確保していくことも重要です。選手の発掘・強化・育成等を担うパラスポーツの競技団体は、ガバナンスの確保など業務が多様化する中で体制や財政面で厳しい状況にあり、活動が十分にできていない競技団体もあります。少子化等をはじめ社会構造が変化する中、ジュニア選手を含め国際大会等で活躍できる東京ゆかりのパラアスリートを輩出するためには、選手や競技団体への支援に一層取り組んでいく必要があります。―164―今後の方向性パラスポーツのファンやサポーターを増やすため、身近な場所での体験機会の充実のほか、パラスポーツの魅力やアスリートの活躍を積極的に発信し、理解促進を図っていきます。障害の種類や程度を問わず身近な地域でスポーツに取り組める環境をデジタル技術も活用し確保するとともに、スポーツに関心のない人やできない人も気軽に取り組める機会の提供を行っていきます。パラスポーツ指導員の養成や不安解消に向けた取組のほか、多様な分野からの担い手の確保及びボランティアの裾野拡大を図っていきます。障害者が競技スポーツに出会うきっかけを提供するとともに、選手の育成・強化や競技普及を担うパラスポーツ競技団体等の基盤強化に向け、企業等との連携なども視野に入れながら支援策を講じていきます。現状と課題個々の状況に応じたスポーツ環境の確保パラスポーツを支える人材の確保競技団体の基盤強化政策の柱2スポーツでつながる第1章目標達成に向けた施策展開>2柱ごとの施策・取組>政策の柱2スポーツでつながる>施策①パラスポーツを楽しむ・パラスポーツで輝く東京都が実施した調査によると、障害のある人がスポーツを実施するために必要な支援は、「バリアフリー化」や「障害特性に合わせたプログラムの充実」が上位となっています。一方で1年間に全くスポーツを実施していない人の理由は「活動したいと思わない」が最も高くなっています。こうしたことから、障害のある人のスポーツ参加に向けては、個々の状況に応じたスポーツ環境の確保、スポーツを楽しいと思ってもらえるような情報発信や機会の提供を行っていく必要があります。2柱ごとの施策・取組

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